2010年08月11日

平均的中率について再度考える

先日、「なぜ、平均的中率×3以上、期待値200%以上(または期待値300%以上)の買い目がお勧めなのか?」、「平均的中率の考え方がわからない」と言ったメールでのご質問がありましたので、ここで再度説明しておきたいと思います。

当たり前のことですが、これから出走する競走馬の1着になる確率を正確に予測することは絶対に出来ません。
私が設定している予想ルール値、的中率は私が勝手に決めた数値で正しい数値ではありません。
ではここで正しくない数値を使って儲ける方法を考えてみたいと思います。正しくない数値を使って確実に儲けるにはどのくらい正しくないのかを知る必要があります。例えば6頭たてのレースにおける単勝の的中率(1/6)と18頭立てのレースにおける3連単の的中率(1/4896)では確実に前者の的中率の誤差の方が大きなパーセントになると思われます。私は的中率の誤差は買い目組み合わせ数に比例して存在すると考えています。そして無作為に選んだ1つ買い目が的中する確率を、平均的中率と呼んでいます。平均的中率=100÷買い目組み合わせ数
経験値ですが私の設定している的中率には約平均的中率×1の誤差が存在しています。

18頭立てのレースで単勝馬券を買うこと例にして考えてみます。18頭立てレースの単勝馬券の平均的中率は100÷18=5.55%です。
私の推奨は、平均的中率×3以上の馬の単勝ですから、5.55%×3=16.65%以上の単勝的中率の馬を買えと言うことです。
仮に単勝17%のAと言う馬が存在した場合、この馬の損益分岐点オッズは、100÷17%=5.88倍です。実際のオッズが期待値200%以上は損益分岐点オッズの2倍以上のオッズだった時を示しますから、5.88×2=11.76倍以上単勝オッズだった時が買いのゾーンと言うことになります。何故が期待値200%以上の時で期待値100%以上の時ではないのか?と疑問を持たれる方がいらっしゃると思います。仮に馬Aの単勝オッズが12倍だった時を例にして説明したいと思います。

馬Aの単勝率は17%です。ここで平均的中率×1の誤差が存在していたとします。17%-5.5%=11.5%
馬Aの正確な的中率は11.5%だったとします。すると馬Aの損益分岐点オッズは、100÷11.5=8.6倍で単勝オッズ12倍で買っていますから
12÷8.6×100=期待値139.5%で誤差を入れても買いのゾーンで買っていることになります。当初の期待値100%のゾーンである5.88倍で買っていたとすると
5.88÷8.6×100=期待値68.3%の馬券を買っていたことになり、平均的中率×1の誤差が存在している時に買い続けた場合確実にマイナスになるといえます。

次に単勝率が、平均的中率×2である5.55%×2=11.1%の馬Bを購入していた場合について考えてみます。
馬Bの期待値200%時の損益分岐点オッズは、100÷11.1×2=18.0倍です。単勝18.0倍の時に購入したと考えましょう。
馬Bにも的中率の誤差が平均的中×1=5.55%あったとすると、実際の的中率は11.1-5.55=5.55%で損益分岐点は、100÷5.55=18.0倍で
単勝オッズ18倍で買っていますから期待値200%のはずで買った馬券は、18÷18×100=期待値100%(まったく儲からない)で買っていたことになります。

このように誤差が平均的中率×1程度であるならば、「平均的中率×2、期待値200%」で買った時が期待値100%(元取り)のポイントになり「平均的中率×3以上、期待値200%以上」か「平均的中率×2以上、期待値300%以上」が儲かるポイントになります。

ではここで問題です。的中率の誤差が「平均的中率×1」であった時、「平均的中率×20」の的中率の買い目が儲かるポイントは期待値何%の時でしょうか?
※平均的中率×20:18頭立ての3連単の場合、(100÷(18×17×16))×20=0.4%の買い目。単勝では5.55%×20=111%で実際には存在しません。

儲かるポイントは、的中率誤差、的中率、期待値の3つによって変ります。
よって期待値200%以上、300%以上の買い目しか買ってはいけない訳ではありません。期待値200%未満の買い目でも的中率によっては儲かる買い目はたくさん存在します。

平均的中率20%.JPG












※上の例は調教値を含んだ的中率でシミュレーションした結果です。2004年以降の長期において高い回収率を出し続けています

Posted by ratebuster at 15:23